藤圭子趣味

"本質的にハグレてる" ものを嗜好するゲテモノ喰ひだと己を規定する

完成された不完全

青江三奈の声が夜のため息だって言うなら、
藤圭子の声はいったい何なのさ。
それは夜の女でもなくズベ公でもなく、
幼女の泣き声」だな。
親とはぐれた子供が泣き叫んでるみたいな声だ。

藤圭子を聴いたときに湧き上がってくる感情っていうのは、
泣いてる赤ん坊を見て無条件で胸にかきいだきたくなる
みたいのに近い。

だから藤圭子の歌には「成熟感」がない。
歌手として高度な技量を持ってるはずなのに、
いつまでも成熟に到達しない。
そのなんとなく「スキが多い」感じが絶対的な個性なわけね。
「永遠の幼女」「完成された不完全」ってところか。

藤圭子を聴くときには、
そういうアンバランスな要素と倒錯の面白さが感じ取れないと
評価を誤る気がする。

これを噛みくだいて言うと
藤圭子は何を歌っても可愛い」ってことになるんだが、
それじゃあミもフタもないでしょ。


「霧の摩周湖」だって、藤圭子が歌うとこういう事態になる。

<音源消失>

 

もはや霧は問題ではなく、完全に溺れてます。

一刻も早く助けてあげましょう。








下駄の鼻緒が切れました

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