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藤圭子趣味

"本質的にハグレてる" ものを嗜好するゲテモノ喰ひだと己を規定する

パチもん

「んー、あちきが藤圭子が好きだからって、"演歌" も好きなんだって思ったら大間違いなのね。演歌なんかでぇきれえだかんね」

「だって圭子の時代と今とじゃ "演歌" の意味が全然違うじゃない。いわゆる演歌的な歌い方とか唸り節とかってのは、たとえば都はるみ水前寺清子藤圭子が、自分の個性を追求していく中でできてったもんで、あの人たちはべつに "演歌" っていうジャンルのために歌ってたわけじゃないからね」

「"演歌は年寄りの音楽" だってことになってっけど、おれら戦後生まれもそうだし、70代80代だってそうだけど、いったい人生の中のどの段階で、"演歌" なんてものが音楽体験の中心になってた時代があったってのよ。"演歌の世代" なんてもんは最初っからどこにも存在しないだろうが」

「だいたい今で言う音楽ジャンルとしての "演歌" って、歴史としては新しい部類に入る、それこそ "ニューミュージック" だぜ。40年前にはそんなもんなかったからな。"演歌" なんてのは伝統を装っときながらほんとに日本的なものから一番離れてるパチもんじゃん。本当の日本の音楽を知らない昭和生まれが無理やり作った特殊なジャンルだかんね。そもそもやたらと着物を着たがるところがもうバリバリ胡散臭いっての」

「いまジジイだのババアだの言ったって、しょせんほとんどが昭和生まれだろ。おれに言わせりゃどいつもこいつもニセジジイニセババアよ。どうせやつらは小唄だの端唄だの新内だの言われたって、どんなもんだか知りゃしねえんだ。だからパチもんのジジババパチもんの音楽をあてがわれて、目出てえ "紅白"、目出てえニッポン歌謡界ってとこだな。まあおれは "たのきん" だの "松田聖子" だのがテレビに出るようになってから紅白も見てないがね。大晦日は "笑ってはいけない" で決まりでしょ」

 


■■「涙ひとしずく」音源消失■■

 

 

馬鹿、ばかバカぁ~っ

 

「ばか」ひとつをこんだけ語れる歌手は圭子以外にいねーよ。
レストランのメニューを読み上げただけで客を泣かせる大女優みたいなもんさね。