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藤圭子趣味

"本質的にハグレてる" ものを嗜好するゲテモノ喰ひだと己を規定する

「藤圭子」っていう名前の身体感覚

藤圭子として歌うっていうことは、どういう身体感覚を伴う行為なのか」ってことをずっと考えてきた気がする。

藤圭子を聴くときには、いつも後ろから圭子を抱きしめる形で聴き始める。そうするとすぐに圭子と一体化しちゃって、自分の体から圭子の声が出てるみたいな感覚になるんだ。

声で胸が震えて、喉が緊張する。細かい節回しや、かすれ声が胸に引っかかる感じを肉体的な事実として経験できる。そうすると、しまいには圭子の骨格や頭蓋骨の形、大きさまで見えてくる。本当だよ。

低音の部分が微妙に苦しい感じもリアルに感じられるし、中音域から高音に上がってくところでは、ちょっと甘いぬるま湯みたいなカタマリが体の真ん中からじわーんって広がってくような快感も味わえる。
藤圭子」って気持ちイイことなんだってわかる瞬間が来るんだ。

あたしは結局、この感覚だけを頼りに圭子とつきあってる気がします。