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藤圭子趣味

"本質的にハグレてる" ものを嗜好するゲテモノ喰ひだと己を規定する

「カレン・カーペンター 発音」で検索

藤圭子関係ねーし カレン・カーペンター

このブログの検索ワードを観察していると、藤圭子の話を求めて来る人よりも、「咲妃みゆ」とか「岡崎友紀」とか「ゴアグラインド」とかの検索のほうが多くて、ようするに本来の "想定読者" には見向きもされてなくて、たまたま間違ってアクセスしてしまった運の悪い人ばっかりということになります。

もうひとつそのアクシデント系に属する検索ワードに「カレン・カーペンター  発音」みたいなのがあって、一度書いたカーペンターズの話が検索に引っかかっている。検索エンジンを見てみると、カーペンターズの発音がいかに「模範的」で「きれいな発音」であるかってことを主張するサイトがたくさん並んでて、発音マニアとしては、えーそれはちょっと違うんじゃないのって思った。わたしの話の主眼はカレン・カーペンターがいかに凄いドラマーかってことにあったんだけど、発音の話の部分をもう少しわかりやすく直してみた。べつに細かく分析してみせてるわけじゃないですけど、違う視点から見てくれないかなっていう程度の話です。ここにも引っ張っておくことにしました。

 

カレン・カーペンターの一番の魅力はこの蓮っ葉な味わいです。
教科書的にキレイな発音で歌ってるのかといえばさにあらず、
どっちかっつうと江戸弁まるだしな感じで、
それがいなせでカッコいいのです。
世間ではちょっと誤解があるようですが、
カレン・カーペンターはべつに模範的な発音なんかしていません。
むしろ普段の率直なキャラクターをそのまま残した発音を
美麗なメロディーに違和感なく乗っけたところに価値がありました。
美メロと美声という鉄壁な要素に気さくな普段着の発音がブレンドされてるサジ加減に、
人の心に訴えかける秘密があったわけです。
ほんとですよ。よく聞いてみてください。

 

それは、ピアノを弾く優等生なお兄ちゃん
ドラムを叩きまくるお転婆な妹っていう、
本来のカーペンターズのイメージそのままの感じです。

 

カーペンターズは最高の発音の教科書」とか言われてるみたいですが、これはほとんど都市伝説みたいなもんです。ていうか、教科書扱いしてるということは、実はカーペンターズの本当の魅力がわかってないことを告白してるのと同じです。カレンの親しみやすくてあったかい人柄が、自然に崩した発音で丸出しになってるのに、そこんところは無視かい!と言いたいですわ。「きれいな発音」というよりは、飾らない率直さがストレートに表れてるほうが大きい。そのことは、"Yesterday Once More" だったら冒頭の10秒だけで、もっと言えば "When I was..." の部分だけでハッキリわかる。チャキチャキとして歯切れがいいことと、規範的であるのとはぜんぜん違います。この蓮っ葉な味わいがわからずに教科書的にカーペンターズを推奨する人は、発音の問題に限っては信用できませんので注意してください。「模範」じゃなくて「個性」なんです。だから人の心に届くんですってば。

 

アメリカ英語の発音そのものを総合的に観察するんであれば、むしろサイモンとガーファンクルのほうが適していると思います。リアリティーがあるのです。S&Gを聴くと、作られた歌の世界ではない、日常と直結した、肌身に迫るようなアメリカ英語に触れることができます。

 

これ「模範的」な発音で歌ったら面白くもなんともないよ

Top of the world 歌詞つき - YouTube

 


Simon and Garfunkel - America (With Lyrics) - YouTube


Simon & Garfunkel - The Boxer (with lyrics) - YouTube

 

ついでだから、アメリカ英語の母音と子音のきちんとした発音を歌でゆっくりと確認できる例を2つ挙げときます。そりゃもちろん、"確認"するだけなら教育用の素材はいくらでもあります。でも音楽的にも文化的にも傑出したものでなけりゃ、聴いてたって面白くないですから。

 


Somewhere Over the Rainbow - The Wizard of Oz ...


Helen Merrill with Quincy Jones Septet - You'd Be ...

 

さらについでだ。

"教育用" の素材なら、子供向けの長寿番組だった "MISTER ROGERS" が、外国人が手本にするには一番じゃないですかね。今のアメリカの大人はみんなこれを見て聴いて育ってるし、これ以上の先生はいないでしょう。内容も非常に考えられていて、英語というのがどういう言語なのかがよく理解できるようになってます。英会話教材のわざとらしさとは違う、こういう自然で穏当な喋り方を音として記憶に入れておくのも悪くありません。ああそうそう、ピーター・バラカンのアメリカ人バージョンみたいな感じです。


Mister Rogers Let's Be Together Today - YouTube


Mister Rogers Let's Be Together Today - YouTube

 

 

カレンはむしろドラムのほうに注目してほしい

lookwho.hatenablog.com